愛宕山・愛宕社
愛宕山の肥前鳥居・愛宕社宝殿と三重塔は市指定有形文化財。肥前鳥居は佐賀県を中心に福岡、長崎県などの一部に分布するもので、木鼻が流線的に伸びていること、笠木と島木が一体化していること、笠木・貫・柱が三本継ぎになっていることなどの特徴をもつ肥前特有の形式です。上山公園駐車場西側の愛宕社があり、霊験の高い神霊として江戸時代末頃まで名所・霊場として知られていました。愛宕社は、永禄6年(1563)、西郷弾正小弼によって奉祀されたのが始まりです。愛宕信教は、中世期には武の神として、また、近世期には鎮火、防火の神として広く信仰されました。この宝殿が石造りとなったのは、享和元年(1801)のことで、それ以前は木造りであったと思われます。三重塔は、享保16年(1731)に建立されました。仁王経は護国の経典として尊重され国家安泰、五穀豊穣を祈念して建立されたと思われます。
住所
〒854-0061
諫早市宇都町240-1(上山公園)
拡大地図を表示