和銅寺
和銅寺の十一面観世音菩薩立像は県指定有形文化財。肥後の国宇土で、巨木の橋が住民に災いを及ぼしていると聞いた行基菩薩が経文をあげ、「巨木を7つに断ち、その流れ着いた所を訪ねて観音を刻み人々を救う霊場としよう」と誓いました。和銅元年(708)、行基菩薩が湯江法川に流れ着いた木で、十一面観音像を刻んで本尊としたものです。時の元明天皇の勅願寺として、法川弘済院和銅寺の寺号を下賜されました。国の年号をもって寺号を勅許されたのは全国で7寺です。「和銅寺十一面観世音菩薩立像」は御本尊で60年に1度御開帳される秘仏で、肥前七観音のひとつとされています。