長戸鬼塚古墳
県指定史跡。墳丘は高さ約5m、直径約15mの円墳で、有明海に面した標高約10mの丘陵先端部に造られています。石室は典型的な複室構造(玄室・前室・羨道)を持つ横穴式石室で、巨石を積み上げ、石材の隙間に小さな礫石を詰め込む工法が取られています。石室の全長は9.6mあります。貴重な線刻壁画古墳で、築造年代は、古墳時代後期(6世紀後半)とされています。この古墳には、玄室(棺を安置した部屋)と羨道に鯨・船などの線刻画の他に格子文・鋸歯文などの線刻文が刻まれています。隣接する墓地からは、開墾の際箱式石棺が7~10基発見され、中から人骨・鉄刀等が出土したといわれていますが、現在それらの遺物の所在は不明です。
住所
〒859-0165
諫早市小長井町小川原浦1061
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