天祐寺・諫早家墓所
秋の黄葉(こうよう)が美しい諫早家の菩提寺である天祐寺は西郷尚善の開基です。
諫早家墓所(県指定史跡)には、初代龍造寺家晴公から十八代家興までの墓があり、「弥勒四十九院」造りといわれる特徴的なつくりなど、佐賀藩の色を濃く残しています。秋には境内の黄葉が美しく山門を彩ります。
六地蔵石幡・橙籠式六地蔵とよばれる石幡は、石を六面にけずり、各々の面に地蔵を浮き彫りにしているのが特徴で、天文10年(1541)の建立されました。島原の乱戦没者追悼碑は、寛永14年(1637)島原の乱がおこり、第3代諫早領主諫早茂敬公は手勢をひきいて出陣し、戦いは諫早勢も多くの犠牲者が出ました。33回忌の寛文12年(1672)に、諫早では改めて犠牲者の霊を祀るため追悼碑を建立しました。
この碑には、激戦を物語る碑文と戦没した武士67名、又者14名、百姓11名、計92名の氏名が刻み込まれている。また、山門の左右には赤い仁王像があります。